海阪 / 北原白秋
地名一覧
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塩原の夏
塩原の塩の湯、対岸の岩壁の下、渓流のへりに湯の湧くところが
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足乳根を下心におもへば浜松のさやけき騒ぎ空に起れり
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うち霧らし浅間はわかず雨雲の弥しき垂るるすぐろ落葉松
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潮のいろ深むを見ればみちのくの金華山沖に今かかるらし
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大正十二年二月、香取より潮来へ、潮来より鹿島へ、また舟行して帰る。
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この雨の樺太車前草踏み柔み村かたつくと親し車前草
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に成る農民美術研究所に臨む。旁々七久里の別所、或は追分沓掛等に淹留、碓氷を越えて下る。
追分の宿
軒並は旅籠の名のみゆゆしくてこの追分の宿も荒れたり
追分の辻の浅芝斑萌えて伸びしはしより山羊に食まれつ
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北海道深川町の郊外、音江村にさる林檎園あり。たまたま町のK氏を訪るる
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あれだあれだ城ヶ島のとつぱづれに燈台の灯が青う点いてる
八景原より城ヶ島へ
同日薄暮、城ヶ島より宿へ帰つて後、散歩のついでに立ち寄つて見た。椿御所が
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瑞巌寺をまかりいでつつ朝早く松島が見ゆ雨後の松島
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春浅き大名行列ここ過ぎて江戸は近しといそぎけらしも
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枯欅目にとめていそぐ畑の道は行きつくるなし武蔵野に来ぬ
武蔵野や多摩のみなかみ、御嶽道払沢の口、春浅き日南のそとに、餅搗く
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大正十二年二月、香取より潮来へ、潮来より鹿島へ、また舟行して帰る。
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奉納の絵馬の青駒よき馬によき名しるせり佐久の馬主
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あまりに月が良いので自動車を下りる。三崎の一里てまへ、引橋の茶屋の少し先き、そこらが半島の最も高い
二月三日薄暮、三崎より乗合自動車での帰途半で下車、長井で一泊することになつた。
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五月中旬、千葉県人会よりの帰途、千葉より印旛沼の吉植宅にゆく。
うれしくておれは鰌を踊るなりこれは大きい印旛沼の鰌 牧水へ
初夏の印旛沼
はろばろし葦原かけて湛ふれば空よりも明し大き印旛沼
草食むと赤馬放れゐる土手越しに一面に明るあれが印旛沼
印旛沼の屯の楊ゆたかなれや息長の風に垂れて靡かふ
印旛沼津々の荻原風ふけば見ゆるかぎりが皆そよぐなり
昼ながらこの幽けさは印旛沼の湛への澄みの響かふならむ
印旛沼の出水ふせぐと臨終まで畏みし人のよかりける酒 庄亮氏の祖父君の
印旛沼の出津の若葦さやさやに響つたへて為すありにけり 庄亮氏に
印旛沼の大きたたへとさながらに常を湛へつ上おほらかに
印旛沼狭き水曲の水の手の若葦の伸びの丈のさやけさ
印旛沼の堤の楊老いにけり上げつぱなしの四つ手網の上
印旛沼の金鱗の鯉みじろがず夕風の網に捕られたりけり
印旛沼の水照りのかすみ夕まけて湿らむとすらし鳰の鳴き出でぬ
印旛沼の金鱗の鯉みじろがず諦め果てし姿思ひ食ふ
印旛沼の真夜のあやしき小つぶ雨鯉鮒どもが光りつつあらむ
印旛沼の紫黝き雪ぐもり七面鳥は膨れ真向ふ
印旛沼の狭き細江の向ひ丘早や目にしろし雪つもりつつ
印旛沼水口の細江に寝る鳥の青頸鴨のこゑはひびけり
印旛沼の出津の萱原萌えそめぬ夜頃は月の冴え返りつつ
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春山の下田の畔に来る鳶はおどろきやすし翼伸し立つ
上の田ゆ下田へ落つる水の音のおのおのよろしぬるみたらしも
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潮のいろ深むを見ればみちのくの金華山沖に今かかるらし
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両国の一ぜんめし屋でわかれたるそののち恋し伯林の茂吉 茂吉へ 二首
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五月中旬、千葉県人会よりの帰途、千葉より印旛沼の吉植宅にゆく。
五月中旬、千葉県人会よりの帰途、千葉より印旛沼の吉植宅にゆく。
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宇都宮
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深川郊外
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国分寺、立川、青梅
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小諸過ぎ御代田に来ればすぐと黒きから松の原が遥につづけり
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あの光るのは千曲川ですと指さした山高帽の野菜くさい手