油地獄 / 斎藤緑雨

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地名一覧

本郷

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の車はもう見えない、なぜ曲ったと叱りたいにも本郷へ出る道は一筋、秋元へ帰ったのは九時近い頃であった

御機嫌克うという声を俯いて聞いたが、それから本郷へ帰って夢は一層巧になった。

へ帰ったが、それからは毎夜々々、そんなことに本郷から柳橋まで出て来て、話しにならぬ苦労に窶れて居たが、

音羽山

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が起って踊ったので、関のこっちだと思ったら音羽山だと云て膝を叩いたのは、年嵩な客が何彼につけて

横浜

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来た小歌に、一番にどこの人と聞けば、横浜の方でお両人ですと云うにやゝ安心した。そしてその望と云うは

両国

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ったとは言う条一昨年迄はと詞杜絶れ、ちょうど私共が両国近辺に居りました頃は、まだ/\話の種も出来ましたが、今では頓と指折る

を立出で、本郷通りへ出てからの車に、柳橋とは言得ず両国までときめて、言値のまゝで急がせた。それが鳴鳳楼の会の日から、数えれ

入の「ふらぐらんと」を角の新店で買い、二銭の増賃に両国まで車を急がせたが、ちょうど向うへ行着いた時、燈がちらほら点初めた。

長野

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小作の指を折られる目賀田庄右衛門が一粒種、一昨年はまだ長野の学校に居たが、父に連れられて東京に来り、それより踏留

ば、来る何日午後三時より鳴鳳楼において、在京長野県人の春季懇親会を開くとの通知であった。貞之進は去年からその

で建てられた高名の割烹店と云うよりは集会席で、長野の懇親会はいつも此家で開かれると極って居た。貞之進は門内へ

気に懸って、金はあるとした所で、かつて長野の学舎に在った日、夏夜舟行の記に、杜康を命じ蘇小を

東京

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兼ねない父母の手許を離れて、玉でもないものを東京へ琢磨きに出た当座は、定めて気に食わぬ五大洲を改造するぐらい

はまだ長野の学校に居たが、父に連れられて東京に来り、それより踏留まって今の秋元へ竜は潜んだのだ

また立戻って、頼みますと宿へ声を懸け、それで東京へ来て初めて、むしろ生れて初めて、楼という字の附く大割烹店へ

か話が一昨日の鳴鳳楼の懇親会に及んだ時、東京は芸妓がたくさんな所だと貞之進が誘いかけたを、遊ぶ者も多い遊ば

浅草

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が移り、月高く屋の棟に隠れて、鳴る鐘は浅草の十一時、風に※乃の声も伝わらない、お車はと婢に

上野

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、思ったより多額なのに勇気が出て、父を上野まで送ったその日の暮れるのを待たず、請取っただけをのこらず

両国橋

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欄干に凭れかゝって、万治以来話でも位置の知れた両国橋を、あすこですなと新しそうに指さして居るのもある。貞之進はきまり

と空睡たげな朧月、河浪の靄に咽ぶ間から、両国橋を行く提灯が、二階の欄干越しに三つ五つ見えて、こんもり

跨ぐべき身ではないので、振返り勝に何かなく両国橋の上まで来て、新柳町の家々を見渡すと、いずれも二階に燈

神田川

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洋脂が錆に剥た鉄欄の間から、今宵は神田川へ繋り船の妻さんが、桶を舷へ載せて米を磨いで居る