東京

た。それも、遠い東京へゆくことになりました。東京には、まだ顔を知らない叔父さんが住んでいられて、いい奉公

奉公に出なければならなくなりました。それも、遠い東京へゆくことになりました。東京には、まだ顔を知らない叔父さん

汽車に乗ってから、九時間めに東京へ着きました。叔父さんが迎えに出ていてくださいました。

、叔父さんは、いそがしい体を真吉をつれて、にぎやかな東京を見物さしてくださいました。真吉は、ほんとうにやさしい、いい叔父さんだ

、お達者でいらっしゃいますよ。昨日おいでになって、東京へいっている息子の春着を造ってやるのだと、反物を買って

がわかったうえは、いまからすぐに夜行に乗って、東京へゆくことにしようと、真吉は、思いました。そして、呉服店のおかみ

家へ帰れても、この雪では、明日の中に東京へ帰ることはむずかしい。そうしたらご主人が心配なされるだろう。お母さん

翌日、真吉は、東京へ着くと、すぐにお店に帰って、昨日からのことを正直に主人