獄中への手紙 09 一九四二年(昭和十七年) / 宮本百合子

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地名一覧

巣鴨拘置所

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八月七日 (第一信)[自注1]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 モネー筆「断崖」(一)、

十月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小磯良平筆「バタビヤにて(人物)

本郷

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本郷の方へ出掛ける人に頼んで思いがけず『結核』がみつけられました。早速

を探したが、今はなく何れみ当り次第買います。本郷に一軒この文庫を持っている本屋があって、然も邪魔物扱いにし

ヘルマン・ヘッセは本郷辺は売切れですから神田をみましょう。こんなありふれた本でさえ増刷を制限し

パリ

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た動機がやはり一つの気力で、ナポレオンの没落後、パリの社交界人が、ナポレオンとさえ言わず、ムッシュウボナパルトと言って、極く卑俗な

色がない写真だけれど、いかにも田舎の町の大通り、パリへ続く郊外の大通りの落葉した時節の明るさ、冬のやわらかい陽の明る

パリといえば緑郎から昨日八ヵ月かかって手紙が来ました。フランス語でない切手

東京市

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ように寝台自動車が動くものと思っていらしたのね。東京市内でもやっとで、あちらへなどは燃料がないから恐らく金をいくら出して

四谷

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はじめ)だまされて誰かにとられてしまいました。四谷に国男さん達が住んでいた頃。こういう風に書いてみると、

伊豆

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。しかしあんまり閉口だから、二月にでもなったら、伊豆の伊東に安い宿屋を聞いたから(ペンさん曰く、「来年になったら上っ

阿蘇山

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暮色」(二)、岡田三郎助筆「高森峠より見たる阿蘇山」(三)の絵はがき)〕

伊東

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あんまり閉口だから、二月にでもなったら、伊豆の伊東に安い宿屋を聞いたから(ペンさん曰く、「来年になったら上っちゃいそう

ベルリン

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人の「ジャックリーヌと日本人」という小説は、インフレーション時代のベルリンと日本の震災時分を背景として動揺する中層の精神を描いて印象深く

浅間

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さかんにアゴをつまみます。寿江子は今鹿沢にいます。浅間の景色は美しいそうですが、この間鬼気が迫るような手紙を寄越して、

広島

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家にいて退屈だという手紙をもらい、こちらからは広島の逓信病院長を紹介してもらい、調べる要点も言ってやっておそらく勤める

。和服で育っていても調法だから。そちらへも広島から隆治さんの葉書はきましたか。こちらへ一昨日もらいました。

広島へはすぐ葉書出しました。お母さんはもう行っていらっしゃることでしょう。私に

もらってはいけないでしょうか。島田から達ちゃんにでも広島まで出てもらって、一緒に面会して品物も渡してもらったら、伝言

七日に小包が間に合わないから、速達で申上げたものを広島で買っておわたし下さいと電報したことや、航空便のダメなこと申しあげ

奈良

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この絵葉書をみたら、昔ここ(奈良)へ来た時のことを思い出し、空気のかわいたカランとした感じ

駒込

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第一信)[自注1]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 モネー筆「断崖」(一)、コロー「ルコント夫人

八月十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小杉放庵筆「金剛山萬瀑洞」(一)、

八月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 川島理一郎筆「金剛山の秋」(一)、和田

八月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「屋島山上の展望朝霧」(一)

八月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 青山熊治筆「ばら」の絵はがき)〕

(消印八月二十七日)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ミレー筆「羊飼」(一)と山本鼎筆「

八月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月二十七日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ドガ筆「踊子」の絵はがき)〕

八月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「樹陰」(一)、柚木久太筆「

八月三十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 吉田博筆「剣山」の絵はがき)〕

九月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書 速達)〕

九月十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 田辺至筆「秋の戦場ヶ原」(一)と有島

九月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 島崎鶏二筆「牧草」(一)と野間仁

九月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「ベラデスタの池」(一)と「

十月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小磯良平筆「バタビヤにて(人物)」(一)

月十三日 [自注3]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

十月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 中西利雄筆「樹間」(一)、福沢一郎筆

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 福沢一郎筆「海(三)」の絵はがき)〕

十月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 セザンヌ筆「花」の絵はがき)〕

十一月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ボナール筆「桃」の絵はがき)〕

十一月十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 堀井香坡筆「ひととき」の絵はがき)〕

十一月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ピサロー筆「春」の絵はがき)〕

十一月十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 榎戸庄衛筆「秋果豊収」の絵はがき)〕

十一月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 杉本健吉筆「博物館中央」の絵はがき)〕

十一月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「ナポリ」の絵はがき)〕

しました。ああ本当にこういうこともある、とすぐ駒込郵便局へペンさんに電話してもらったところ、この頃ずっと小包みは受付けない

十二月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

十二月十四日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「樹陰」の絵はがき 速達)〕

十二月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

巣鴨

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八月七日 (第一信)[自注1]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 モネー筆「断崖」(一

した理由を示さず、翌四二年三月検事拘留で巣鴨拘置所へ送られた。七月まで調べがないまますぎた。女区は

八月十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小杉放庵筆「金剛山萬瀑

八月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 川島理一郎筆「金剛山の秋

八月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「屋島山上の

八月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 青山熊治筆「ばら」の

八月二十一日 (消印八月二十七日)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ミレー筆「羊飼」(一

八月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月二十七日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ドガ筆「踊子」の絵はがき

八月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「樹陰」(一

八月三十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

八月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 吉田博筆「剣山」の

九月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書 速達)〕

九月十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 田辺至筆「秋の戦場ヶ原

九月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

九月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 島崎鶏二筆「牧草」

九月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「ベラデスタの池

十月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小磯良平筆「バタビヤにて(

十月十三日 [自注3]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

十月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 中西利雄筆「樹間」(

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 福沢一郎筆「海(三

十月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 セザンヌ筆「花」の絵はがき

十一月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ボナール筆「桃」の絵はがき

十一月十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 堀井香坡筆「ひととき」

十一月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 ピサロー筆「春」の絵はがき

十一月十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 榎戸庄衛筆「秋果豊収

十一月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 杉本健吉筆「博物館中央」

十一月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十一月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十二月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「ナポリ」の絵はがき

十二月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

十二月十四日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 コロー筆「樹陰」の絵はがき

十二月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

日本橋

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薬のことを御相談しましたら、強力メタボリンの錠剤と日本橋の日本ロッシュ会社発売のレドクソン(C)とを併用すれば一番よかろうとの

目白

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多賀ちゃんならそちらの用も極く自然にたす気持ですし、目白の経験でお互いの気持も相当わかってきていると思いますから。

気分でして行かれるとは思えませんね。多賀ちゃんが目白にいた時代は私の大忙しの時代で、ああいう活気はこの半盲さん

ちゃんの入院を機会に注射をやめようと思ったので、目白の先生に細かく相談しましたところ、それでよいだろうし、薬も整理

東京

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から恐縮千万です。行く人のことは目下研究中です。東京へ毎日通うにはこの頃の汽車のひどさがあまり丈夫でない女の人

ように寝台自動車が動くものと思っていらしたのね。東京市内でもやっとで、あちらへなどは燃料がないから恐らく金をいくら

は、まあ、あの人は去年女学校を出たばかりよ、東京で買物のむずかしさで吃驚しているでしょう、お父さんお母さんの職業から人に物

またとろうとしたら『国民』と合併になって、『東京新聞』という名になっていました。内幸町の新しい船のような

訴えて、根源をおしかくしているのは困ると思います。東京のものがあの人ににくみをいだいていると感じているらしいが可哀想ね

寿江子が昨日電話を寄越してあちらは終日雪だそうです。東京は街の黄色い葉を落して強い雨降りでしたが。佐藤先生のところへ

為にポンポコどてらを縫い上げてくるかという心配。何しろ、東京の人はこれまで袷で冬を越しているから綿入着物が珍らしく、縫う

神田

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ヘルマン・ヘッセは本郷辺は売切れですから神田をみましょう。こんなありふれた本でさえ増刷を制限しているものだから

風景は私にとっても未知です。「美しき青春」は神田の方を調べます。(何んで早く調べないんだろう、と思って

内幸町

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、『東京新聞』という名になっていました。内幸町の新しい船のような白い『都』の建物は中身がどうなっている

浅草

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をひくなんというやさしいことではなくて田中さんという浅草の女の人がいつになったら我が御亭主の為にポンポコどてらを縫い上げ