高尾紀行 / 正岡子規

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地名一覧

高尾山

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高尾山を攀ぢ行けば都人に珍らしき山路の物凄き景色身にしみて面白く下闇

甲州

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山の頂に上ればうしろは甲州の峻嶺峨々として聳え前は八百里の平原眼の力の屆かぬ

玉川

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堂宇あり。後の岡には處々に亭を設く。玉川は眼の下に流れ武藏野は雲の際に廣がる。

玉川の一筋ひかる冬野かな鳴雪

府中

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府中まで行く道すがらの句に

府中にてひなびたる料理やにすき腹をこやし六所の宮に詣づ。饅頭に路を

本郷

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足二本ときめて十二月七日朝例の翁を本郷に訪ふて小春のうかれありきを促せば風邪の鼻すゝりながら俳道修行

高尾

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高尾紀行

新宿

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鼻すゝりながら俳道修行に出でん事本望なりとて共に新宿さしてぞ急ぎける。

に詣づ。饅頭に路を急ぎ國分寺に汽車を待ちて新宿に著く頃は定めなき空淋しく時雨れて田舍さして歸る馬の足音忙しく

新宿に荷馬ならぶや夕時雨

荻窪

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荻窪や野は枯れはてゝ牛の聲鳴雪

八王子

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八王子に下りて二足三足歩めば大道に群衆を集めて聲朗かに呼び

木の間より見下す八王子の人家甍を竝べて鱗の如し。

目の下の小春日和や八王子鳴雪

山を下りて夜道八王子に著く。

眼を覺まし花やかなる馬士唄の拍子面白く送られながら八王子の巷を立ち出で日野驛より横に百草の松蓮寺を指して行くに