飛鳥 吉野 九州 江戸 葛城 奈良

飛鳥の村辺に、都の固定し出した頃には、国家の意識が、

泊瀬の国・吉野の国などは、万葉にも平気に使はれてゐる。しまともくにとも言ふ村

組織したまでの物である。三つの古風土記（九州の、二つには、私は著しい近世的の臭ひを、感ぜないでは

て、神々の宗教の神学体系が立てられた。併し、江戸の古代研究者は、此変形には、目をつけずに過ぎた。此が

江戸より前の武家の家庭では、後妻うちが頻々と行はれた。誠に

を脅かすものも多かつた。大和の国中でも、葛城の国などは、手ごはく感じられた印象を、記紀に止めてゐる。

飛鳥の都以後奈良朝以前の、感情生活の記録が、万葉集である。万葉びとと呼ぶの