歌の話 / 折口信夫
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、なんだか、近よつて行きたい心を起させる、加古川の口の、加古の島が見えてゐるといふ意味です。
の草原を、遙かに見てゐる。そのうちに、遠く加古川の川口が見えて來た。あの川口は、知つてゐるんだ。なつかしい舟
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熊野の山めぐりをした時の歌ですが、沖遠く離れて浮んでゐる鳥
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氣がつくと、この明石の海峽から内らに、畿内の山々が見えてゐる。
ことを、しまといつた時代に、やまとの國或は、畿内の國をさして、やまとしまといつたのです。けっして、海中の島を
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あまさかる 鄙の長道ゆ 戀ひ來れば、明石の門より、大和しま見ゆ
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吉野山。櫻の枝に雪散りて、花おそげなる年にもあるかな
吉野山は、古くからずいぶん長く、坊さんその外修道者といつて佛教の修行をする
吉野山よ。その吉野山の櫻の木の枝に、見てゐると、雪が
吉野山よ。その吉野山の櫻の木の枝に、見てゐると、雪がちら/\降りか
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鞍山と書いてゐるが、これはやはり只今の飛騨山脈(日本アルプス)の中のあの山でせう。この歌はどうかすれば、馬に乘つ
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み吉野の象山の際の木ぬれには、こゝだも さわぐ鳥のこゑかも
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亙つた地名で、加古川を中心として、印南郡、加古郡に擴がつてゐます。そして、歴史上名高いところとなつてゐます。この
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あの新治の近邊の筑波をとほり過ぎて、今夜で幾晩寢て來たとおもふ、といはれ
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て來ると、なんだか新鮮な氣のするものです。志賀の山越えといふのは、昔から歌にたび/\詠まれた、京都から
の行く道の傍に、ほとゝぎすの鳴く聲のするところの志賀の山越えよ、といふのです。かういふ風な作りかへが、また短歌
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いひ傳へで、あなた方が、古代と考へてゐられる奈良朝よりも、もつと/\以前から、さう信じてゐたのです。
からのことであります。或は、もっと精確にいふと、奈良朝になつてからといはなければならないかも知れません。それに
、ほんとうの敍景詩といふものが出來上るのは、奈良朝に近くなつてからのことであります。或は、もっと精確にいふと
、生き/\と寫されてゐます。これがまだ、奈良朝になつたかならない前の歌なのです。高市黒人といふ人の作
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て皆さんも知つてゐる鎌倉時代に近くなると、京都の貴族たちの歌が、目に立つて變つて來ました。それは
開いたものがあります。それは明治になつて死んだ京都の蓮月といふ尼の作で、
いふのは、昔から歌にたび/\詠まれた、京都から近江へ越えるところです。
ゐた時分に、近世でもっとも名高い香川景樹といふ歌人が京都にゐました。非常に上手の評判があり、門人も多く、その一門
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の中へをどり込んで死にました。それからすぐに和歌山へ引き取られて行つて、久しく國へ歸ることもしませんでした。
らしい味をつけようとしてゐます。理くつっぽくいへば、和歌山を出て遠江までの間に、旅ごろもがわゝけるといふ程の
人をなつかしく感じさせます。大城の鼓といふのは、和歌山城の『時』の太鼓です。
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\ありました。その一等目につく人は、越中富山の橘曙覽であります。この人は明治以後の新派の和歌といふ
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前の歌人として、忘れることの出來ないのは、福岡の人、大隈言道であります。この人も曙覽のように輕く
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のです。まぁあなた方にわかり易いためには、東京の銀座その外、街路樹の植つてゐる商店街の、夜ふけて騷いでゐた人
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あつたのです。まぁあなた方にわかり易いためには、東京の銀座その外、街路樹の植つてゐる商店街の、夜ふけて騷いでゐ