顎十郎捕物帳 01 捨公方 / 久生十蘭

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地名一覧

湯島

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湯島の古梅庵という料亭の奥座敷。

薩摩

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乗りこんで行く。……あなたの父上の村垣淡路守が薩摩を調べにいらしたときは、お庭先から出かけて行って二十五年目にやっと

草津

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出来申さぬ。……この春、一度寺を見るつもりで草津へ帰ると、お沢の家主の久五郎というひとから赤紙つきの手紙が届い

甲府勤番

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から、衆人の眼をそば立たせずには置かない。甲府勤番中は、陰では誰ひとり、阿古十郎などと呼ぶものはなく、『顎

半蔵門

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門のほうへ走りだして見たが、このぶんでは半蔵門で捕るにきまっている。

富岡

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上総のほうへひン曲り、半年ばかりの間、木更津や富岡の顔役の家でごろごろしていたが、急に江戸が恋しくなり、富岡

でごろごろしていたが、急に江戸が恋しくなり、富岡を発ったのがつい一昨日。今度はどうやら無事に江戸まで辿りつけそう。

輪王寺

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がつかなかったが、それから二月ののち、上野の輪王寺へはいった。

滋賀

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ちがいない。……漢字で三字ということだから、滋賀の五箇庄は言うまでもなく、五峰山から五郎潟、武蔵の五日市といたる

江戸城

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は、本寿院さまのお腹で文政七年四月十四日に江戸城本丸にお生れになったが、それから四半刻ばかりおいて、また一人生れ

江戸

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ば名だけはいかめしいが、徳川もそろそろ末世で、いずれも江戸を喰いつめた旗本の次男三男。端唄や河東節は玄人跣足だが、刀の

ない。すっかり嫌気がさして甲府を飛びだし、笹子峠を越えて江戸へ帰ろうとする途中、不意に気が変って上総のほうへひン曲り、

富岡の顔役の家でごろごろしていたが、急に江戸が恋しくなり、富岡を発ったのがつい一昨日。今度はどうやら無事に

を発ったのがつい一昨日。今度はどうやら無事に江戸まで辿りつけそう。

おります。……今度もね、甲府金を宰領して江戸へ送るとちゅう、何だか急に嫌気がさし、笹子峠へ金をつけた馬

「こいつは驚いた。……江戸の人はひとが悪いというが、へえ、ほんとうだね」

「わしゃあ甲府の郷士の伜でね、江戸へ出るのはこんどが始めてだ。……それはそうと、いってえ、

「ほんのちょっとしたことなの。……江戸、竜ノ口の評定所というところの腰掛場に、目安箱という箱がさがってい

二年ぶりで帰る江戸。

八重は、間もなく郷士体の者に救いあげられ、恙なく江戸へ帰っております」

から、あたしはひと足先にまいりますよ。……始めて江戸へ出て来たひとを、こんな目に逢わせてお気の毒さまみたいなもん

は、深いわけがあったのではない。話にきく江戸の繁昌を見たかっただけのことだった。二十歳のとき、お君という

湯島天神

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「あさっての六ツに、湯島天神の鐘撞堂の下まで持って行って下さい」

のほうとすれば、思いもかけないいい仕合せ。明日、湯島天神の境内であの女に逢ったら、よくお礼を言ってやる。……それ

甲府

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もてあまし、甲府勤番の株を買ってやったが、なにしろ、甲府というところは山ばかり。勤番衆といえば名だけはいかめしいが、徳川

輩とばかり交際っているので、叔父の庄兵衛がもてあまし、甲府勤番の株を買ってやったが、なにしろ、甲府というところは山ばかり

、気障で薄っぺらで鼻持ちがならない。すっかり嫌気がさして甲府を飛びだし、笹子峠を越えて江戸へ帰ろうとする途中、不意に気が変っ

から、衆人の眼をそば立たせずには置かない。甲府勤番中は、陰では誰ひとり、阿古十郎などと呼ぶものはなく、

ね、いつも失敗ばかりやりおります。……今度もね、甲府金を宰領して江戸へ送るとちゅう、何だか急に嫌気がさし、

「これは大したもんだ。甲府じゃこんな鼻筋の通った女に、お目にかかったことがなかった。

「どうやらあんたは甲府訛。……あちらのほうからいらした方なの」

「わしゃあ甲府の郷士の伜でね、江戸へ出るのはこんどが始めてだ。…

「いま帰って来たところだ。……甲府は風が荒いでな、おれのような優男は住み切れねえ。……

先生に行かれてしまってから、すっかり気落ちして、とんと甲府のほうばかり眺めて焦れわたっておりました。……おい、みんな、先生

千住

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今夜のうちに千住までのす気で、暗い夜道を国府台へかかる。

の見こみ。……北は川口、東は市川、南は千住、この三角の以内と察しております」

草加

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か』。……さうか……、さうか……、草加!……ふ、ふ、なるほど!」

「草加までいらっしゃろうというんで」

おれは草加までお八重をひっ張ってゆき、お八重は草加まで村垣を案内するというわけか。……してみると、一番の

「ちぇッ、村垣の野郎だ。……おれは草加までお八重をひっ張ってゆき、お八重は草加まで村垣を案内すると

捨蔵さまは草加の村外れで、寺小屋をひらいていた。

のとき、お君という呉服屋の娘と想いあい、この草加へ駈落ちして来て貧しいながら平和な暮しをつづけていた。

北千住

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北千住から新井と、ひきつぎひきつぎ駈けて行くうちに、後棒につかまっているのが

西新井

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西新井の土手へ差しかかると、顎十郎は、はずみをつけて駕籠から飛びだし、土手

上野

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する決心がつかなかったが、それから二月ののち、上野の輪王寺へはいった。