富岡 佃 川崎 江戸 本所 三崎 両国 甲府 京都 神田 品川

甲府勤番をやめて上総へ行き、富岡の顔役の家でごろついているころ、すぐそばの町の古手屋から自火を

以後十日までのあいだは中川の川口、それ以後は、佃と川崎が目当て場になります」

、それでこんな、きんきらをひきずって、根気よく毎日、佃のあたりをうろついているんでございますが、今日はとうとう匙を投げまして

日並がいいので、対岸の佃の岸のあちこちに網が干してある。

日までのあいだは中川の川口、それ以後は、佃と川崎が目当て場になります」

て、そんな細かい味をもったおやじではない。このごろ、江戸の市中を騒がしているかまいたちの事件を苦吟中なのである。

この月のはじめから、江戸の市中に不思議な事件が起きる。どうにもとらえどころのない事件で、それ

が起きる。どうにもとらえどころのない事件で、それだけに江戸の人士を竦みあがらせている。

しかし、越後、信濃にはございましたろうが、開府以来、江戸にはまだなかったことでございまして、それが、どうも腑におちませ

最初の犠牲者は本所猿江の金持の隠居で、新湊稲荷のまえに俯ぶせに倒れてい

「ごじょうだん。……じゃ、三崎の真鰹でもひきよせようッてんですかい」

「両国から香具師を呼んでおいでなさいませ」

から、鮫なと海坊主なとお好きなものをお釣りなせえ。両国の請地へ見世物に出すなら後見ぐらいはいたします」

甲府勤番のころ、町方で検校が井戸にはまって死んだ。

甲府勤番をやめて上総へ行き、富岡の顔役の家でごろついているころ、

出血して生命をおとすことがあった。越後や信濃や京都の今出川の辺ではたびたびあったことである。

と河豚を面白い図柄に彫りつけてあるので、ひとくちに、神田の小河豚屋で通る老舗。

抜身で竿を持って歩く訳もわかる……。それから品川の太郎名人のところへ行き、坂尾丹兵衛流というのはどんなものだ