御嶽山 佐久間町 江戸 琴平町 佐賀 浅草 青山一丁目 赤坂見附 永田町 大塚

、十三人のきりょうよしは、からす天狗にひっさらわれて、御嶽山へでも持って行かれ、今ごろは、さんざんに口説かれて困っているころ

、なにもこんなところで、マゴマゴしているこたアない。御嶽山へ出かけて行って、大天狗を召捕られたらどうです、あなたとはいい取組み

佐久間町の辻で三枚駕籠をやとい宙を飛んで数寄屋橋うちのお役宅へ乗りつける

と武芸の試合を御覧にいれることになっているが、江戸の下町からあがった染岡の腰元どもの手にあうはずがない。毎年、大井

琴平町の天神横丁。油障子に瓢箪と駒をかいて、鉄拐屋と読ませる居酒屋。

ねえ、旦那、お祖師さまのご生国は安房の小湊、佐賀なまりのお祖師さまなんざ、ちと、おかしいでしょう」

「だれが聞いたところでも、それが、ひどい佐賀なまりだったというんです。……ねえ、旦那、お祖師さまのご

に様子を見させによこしてくれ。……気の荒い佐賀っぽうの領地へ乗りこんで行くんだ。どうせ無事じゃアすむめえ」

十月十三日は、浅草どぶ店の長遠寺の御影供日なので、紀州侯徳川茂承の愛妾

の赤土山について安珍坂をおりたとすると、青山一丁目権田原の木戸。

溜池のほうへ行くには赤坂見附の木戸。

「松平さまは赤坂見附の木戸をお通りになって、これが二十六挺。毛利さまは喰違

永田町よりの地ざかいに心法寺という寺があって、その塀のそばに

、馬場下の願満祖師のおかえり、鍋島さまのほうは大塚本伝寺のおかえりでございました」

「ご代参なら、大塚の本伝寺にきまってる」

「なにを言う。……大塚本伝寺御代参の乗物。……出たときが十四挺で、帰った