顎十郎捕物帳 10 野伏大名 / 久生十蘭
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てくださらなくても結構。……それはともかく、下総の古河といえば、江戸の東のかため、そこのお国家老ということになれ
ともかくとして、こんなことが老中にでも知れたら、古河の家領はどっちみち無事じゃアすみません。こいつはどうも、驚いた」
ほうじゃ、顎十郎のところへ駈けこんだことがわかってる。古河の十二万五千石がどうなろうと、俺にゃ痛くも痒くもねえが、こんなふうに
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になるこたアない。土佐屋は田村町にもあれば、この本郷にもたくさんあります。つまり、自分の行くさきと屋敷のある方角をくらますのが
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「えへへ、ご冗談、箱根山からこっちにア化物あ出ないという。引っこみをつけるなア、こっちのこっちゃあ
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ようもない。手ごわいと見てとってか、今度は、高野山から雪曽という人相見の法印を呼びよせ、端午の節句の当日、家中列座のなか
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の上では、南北にわかれて、吉例の大綱ひき。深川村と葛飾村の若衆が、おのおの百人ばかりずつ、太竹ほどの大綱にとりつき、
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さきほど名札をもって申しあげました通り、岩田平兵衛……。関東のさる藩の禄をはむものでございますが、……卒爾ながら、手前主人
、いかにも承知しました。……そういうことなら、関東とさえおっしゃることはいりませんでした。なあにおっしゃられなくともわかっています。
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結構。……それはともかく、下総の古河といえば、江戸の東のかため、そこのお国家老ということになれば、なにかと
どののほうも、どこから洩れきいたか、萩之進が江戸へ落ちたということを探りだし、江戸一といわれる南町奉行所の控同心
「念のために申しあげておきますがね、江戸の洲崎は洲崎の浜などとは言わないんです。昔からただの洲崎、
浜などとは言わないんです。昔からただの洲崎、江戸の風土記には浜などと名のつくところはそうざらにはないんです。
「……御承知の通り、江戸の洲崎は、洲崎の浜なんぞとはいわない。石口十兵衛からその話を聞い
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勝色定紋つきの羽二重の小袖に、茶棒縞の仙台平の袴を折目高につけ、金無垢の縁頭に秋草を毛彫りし
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「むかし、俺が甲府勤番にいたとき、俺の前で、うっかり顎を撫でたばっかりに、
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で、間をおかず出府いたしまして、とるものもとりあえず深川へまいり、洲崎一帯を手をつくして探しましたが、いっこうそれらしい手がかり
の上では、南北にわかれて、吉例の大綱ひき。深川村と葛飾村の若衆が、おのおの百人ばかりずつ、太竹ほどの大綱に
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四つ手が通るのを待って、それに乗っていったん日本橋まで行き、本石町の土佐屋で鰹節の切手を買い、それからこの本郷
にしろ、ただそれを買うだけのためなら、なにもわざわざ日本橋までおいでになるこたアない。土佐屋は田村町にもあれば、この本郷
真砂町更科と刷ってある。いけませんね、これじゃアわざわざ日本橋を大まわりして来たかいがない。いわばまるであけすけ。いくら突っぱってもこう
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浅草田圃に夕陽が照り、鳥越の土手のむこうにならんだ蒲鉾小屋のあたりで
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小塚原天王の祭礼で、千住大橋の上では、南北にわかれて、吉例の大綱ひき。深川村と
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それから十日ほどのち、向島の八百松の奥座敷。顎十郎と藤波のふたり。