パリ 巴里

「パリの絵葉書をあげましょう」「ノン」

磨き粉の買い出しから、子供の pipi の始末まで、はるばる巴里から手懸けに来るとは、なんたる因果、身の不仕合せ。はるか東のはずれの

やる、踵で壁を蹴る。今度は品を代えて、巴里仕込みの上等のボンボンを口の中に入れてやれば、一※り※

を乗り越え、押しもみひしめいて階段を押し昇って来る有様は、巴里市民諸君のヴェルサイユ宮殿乱入の件もかくやと思われて、ルイ十六世

十日にもなるが一向に音便なく、小手をかざして巴里の方角を眺めやれば、うす薔薇色の雲がたな引き、いかにも快活な空模様で

長男のジャック　――巴里大学の法科に入学させてくだされたく、行すえは弁護士。

もあるならば、われわれはそれを旅費にして、懐かしい巴里へ帰られるというものだ。コン吉よ、これは決して夢ではない

コン吉！　巴里へ行く道は近いのだ。ああ、巴里！

フレー！　フレー！　コン吉！　巴里へ行く道は近いのだ。ああ、巴里！