金山寺 筑紫 小松原 承天寺 飛鳥神社 鞍馬寺 道成寺

その日は英烈竜王の生日であった。許宣は金山寺へ焼香に往きたいと思って再三白娘子に同行を勧めたが白娘子は

して、舟を雇い、上流約一里の所にある金山寺の島山へ往った。揚子江の赤濁りのした流れを上下して金山寺

往った。揚子江の赤濁りのした流れを上下して金山寺へ往来する参詣人の舟が水鳥の群れたように浮んでいた。京

許宣は金山寺へあがって竜王堂へ往き、そこで焼香をすまして、あちらこちらを歩いているうち

採っていいかと云う考えはちょっと浮ばなかった。と、金山寺の法海禅師の云った偈の句が浮んで来た。それと同時に再び

は、村主の何某という人の賑しくて住侍るが、筑紫に商物積みてくだりし、その船行方なくなりて後は、家に残る人

に従いて往くと云った。庄司はそれをとめて、小松原の道成寺へ往って法海和尚に頼んだ。法海和尚は「今は老朽ちて

生日が来た。許宣は興が湧いたので承天寺へ往って仏生会を見ようと白娘子に話した。白娘子は新らしい上衣と

そこで許宣は承天寺へ往った。寺の境内には演劇などもかかって賑わっていた。許

あなたの帰りがおそいと云って、婢さんと二人で、承天寺の方へ探しに往ったのですよ」

豊雄は師匠の許で、傘を借りてかえったが、飛鳥神社の屋根が見えるようになってから、雨が大きくなって来たので、

から逃げ出して庄司に話した。庄司は熊野詣に年々来る鞍馬寺の法師に頼んで怪しい物を捉えてもらうことにした。鞍馬法師は雄黄

て往くと云った。庄司はそれをとめて、小松原の道成寺へ往って法海和尚に頼んだ。法海和尚は「今は老朽ちて、験