金山寺 承天寺

その日は英烈竜王の生日であった。許宣は金山寺へ焼香に往きたいと思って、再三白娘子に同行を勧めたが白娘子

して、舟を雇い、上流約一里の処にある金山寺の島山へ往った。揚子江の赤濁りのした流れを上下して、金山

た。揚子江の赤濁りのした流れを上下して、金山寺へ往来する参詣人の舟が水鳥の群のように浮んでいた。京

許宣は金山寺へあがって竜王堂へ往き、そこで焼香をすまして、彼方此方を歩いているうち

取っていいかという考えはちょっと浮ばなかった。と、金山寺の法海禅師の言った偈の句が浮んできた。それと同時に再び

日がきた。許宣が興が湧いたので、承天寺へ往って仏生会を見ようと思って白娘子に話した。白娘子は新しい

そこで許宣は承天寺へ往った。寺の境内には演劇などもかかって賑わっていた。許

あなたの帰りが遅いと言って、婢さんと二人で、承天寺の方へ捜しに往ったのですよ」