九条 江戸 浜松 有明 大久保

の捕卒を五六人伴れ、訴人の僧侶を案内にして九条のほうへ往った。そして、僧侶の教えるままに天神の裏手にある庵室へ

、碁打朋友の医者坊主が遊びに来た。彼は最近江戸へ往って来た者であった。

「江戸でもその噂が高うございましたが」

後十年位して、江戸の芝口で火刑に処せられた切支丹の宗徒の中に、駿河の浪人で吉見

その春のある夜、太郎左衛門は浜松の城下へ往っての帰りに、遅く村の入口の庚申塚の傍まで来た

「この間は浜松で、その伴天連の一人が来て、傍に遊んでいる小供の頭を撫でる

女客のいる室の障子をそっと開けて入った。有明の行燈の傍に寝床を並べて二人の女が眠っていた。乳母の

（例）大久保相模守

大久保相模守は板倉伊賀守と床几を並べて、切支丹の宗徒の手入を検視

傾けた。先ず残存している教会堂を毀つとともに、大久保忠隣を奉行として近畿に送り、所司代板倉勝重と協力して、切支丹

、板倉伊賀守と共に鋭い眼を四方に配っている大久保忠隣の傍へ、役人に案内せられて貧相な一人の僧侶が来た

ように宗門を迫害しておるが、明日になれば、大久保忠隣をはじめ、伊賀守も、また、その方も地獄の苦しみを受けね

に、宗門を迫害しておるが、明日になれば、大久保忠隣をはじめ、伊賀守も、また、その方も地獄の苦しみを受けね