金杉 赤坂 増上寺 四谷 下谷

と云う者がない。皆が困っていると、下谷の金杉に小股潜の又市と云う口才のある男があって、それを知っている

道楽者で、博奕打ちの仲間へ入って、博奕は打つ、赤坂の勘兵衛長屋の比丘尼狂いはする、そのうえ、このごろは、その比丘尼をうけだして

が病気になったところへ、四月八日、芝の増上寺の涅槃会へ往っていた権八郎がその夜霍乱のような病気になって

元禄年間のことであった。四谷左門殿町に御先手組の同心を勤めている田宮又左衛門と云う者が住ん

になろうと云う者がない。皆が困っていると、下谷の金杉に小股潜の又市と云う口才のある男があって、それを