日記 14 一九二八年(昭和三年) / 宮本百合子

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地名一覧

ピカデリー

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子さんのところによって靴、字引その他をもってピカデリーにゆき、「危険なる年齢」を見る。女主人公をした女優、なかなか厚み

並木道

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行く。それから小柳夫妻と、ツウェトヌイ・ヴル※ール〔並木道の名〕のルイノク〔市場〕を見に出かけた。スモレンスキーのように日曜だけ自由

ベルリン

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居るので алс へ行った。「サラマンドラ」ルナチャルスキーの原作。ベルリンのプロメシュースが制作したのだ。

ソビエト

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のじゃないか、そう云って居て、дом советов〔ソビエトの家〕の前でビノグラードスキーに会ったら来たことが分った。

小ロシア

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つきのように陰気で、或凄さがある。ゴーゴリの小ロシアの小品のようなロシア的神秘あり。

鎌倉

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和歌凡庸なり。記録としても大したものなし。肝心の鎌倉へ行ってからのこと一向つまらない。

モスクワ

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自分この頃いろいろモスクワの生活を見て思う。なまじっかのインテリゲンチャの古手の家になど入るより、清潔

とも)、革命のとき、六年外国に暮して居てモスクワへかって来た。いろいろのコレクションうんとあり、妻君は日本で踊のケイコを

モスクワで、一人、知らぬところへゆく始めてなり。何しろ、電車の窓がすっかり

ものに興味があるらしい。これは、自分面白く感じた。モスクワに於けるアメリカニゼーション。Н・Л、ベラ・イムベルの夫という活動に関係し

、ベゲテリアンあり。鳴さん、案内する。なかなかうまし。Москва〔モスクワ〕で、金もののいれものに何でも入って来たのにくらべ、こちら

ワシントン

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丁度十一時頃、ワシントンへ行ったり、フィラデルフィアへ行ったり、あの頃のシンと寒くて、然し雪は

北海道

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彼の職業をして居たのじゃやりきれないが、北海道の漁夫なら十六時間位ヘデもないさ、そういう奴の手紙を開けて見る

パリ

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、笹川春雄氏だ。思いがけないこと、実に思いがけず。パリにゆく由。羊羹を貰った。

小柳夫妻パリへ立つ。送る。ひどいモローズ、迚もひどいモローズ! 女の髪の毛は白いし、

ワルシャワ

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『プラウダ』、ワルシャワで May Day のとき殺された労働者の写真が出て居る。『イズヴェスチア』には

れた労働者の写真が出て居る。『イズヴェスチア』にはワルシャワの天国として、ポリツィア〔警察官〕、スード〔裁判官〕その他の天使に

クレムリン

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を洗ってベゲテリアン食堂へ行き、宿へ一寸かえってから、クレムリンの方へYずんずんゆく。アレキサンドロフスキーかと思ったら電車にのった。ずんずん又行く

青山墓地

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○彼の心のきよさ、自分にうつって居て、青山墓地のごたごたの内に埋めたというのは不足なり。かえったら、多磨墓地

秋田

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で、赤葡萄酒を買う。パンも買う。リンゴ。夜、秋田さん達来て、一緒にその葡萄酒をのんだ。

勉強していると、ガウズネル、秋田さん鳴海氏と来。いろいろ話しをし愉快であった。彼には、

○かえりに大使館へ廻り、あみのさんよりハガキ、秋田氏への手紙。ニキーチナ夫人の店へよって、ゲラシモフの詩集 1924

会があると云って中座した。十時すぎかえる。秋田さん達、四階に越して来た。レーニングラッドのВОКСの人来、おそく

○来た人、秋田、鳴海、レーニングラットのВОКСの人、黒田氏、皆二時頃まで居

今日はひどいモローズ〔厳寒〕の由。秋田さん達二人ステーションまで行って、髭にかかる息が凍って居た由。

○午後からスティーム室に来ず。北側に居る秋田さん、凋びたレモンのようになって懐炉を腰に入れた。

秋田、鳴海、我等四人で「シャシュリーク」〔串焼羊肉を食べさせる店〕

○灯をくらくしてしまったとき、秋田さんが来てニキーチナさんが大変わるく、七分通り駄目だという。自分

下げて居る。唇を赤くして居る。しわがれた声、秋田さんのことを「オン、ウームヌイ」〔彼はかしこい〕と云った。)

へ、ノックして、女の人が入って来た。秋田さんの部屋はどこかという。多分、名刺に自分の写真をつけて

橇で出かける。医者夫婦、彼の友達夫婦、我等、秋田さんと鳴海さん。九時前まで居て、ノボさんが少しよって賑やか

変だと思った。その通り別なステーションであった。秋田さん幾分亢奮し、一人故淋しそうなり。メリー、金、ピリニアク、ユダアの

秋田さんの出発の夜、Yと二人で出かけ。始め、間違えてオクチャーブリスキー〔駅名

秋田さんのつれ、アメリカの商人体の男だ。

巴里

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と街路の名〕のソブキノ〔ソビエト映画社〕を見た。巴里の靴屋、面白し。

京都

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の戸をたたく人あり、見ると、吉屋信子さん友達、京都の医学博士と三人、パクの案内で来た。

東京

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今日大使館で東京からの手紙を貰った。英男がガス中毒をしようとしたというの