銭形平次捕物控 068 辻斬綺談 / 野村胡堂
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「こいつは、曲者が外神田に住んでゐる證據だ。どんな大膽不敵な野郎でも、血刀を腰に
いづれ一度や二度は、腰の物を研屋へ出すだらう。外神田の研屋、下つ引を二三人使つて、片つ端から當つて見
人使つて、片つ端から當つて見てくれ。外神田に無きや、下谷、本郷、淺草、日本橋あたりまで、手を延ばすが宜い」
。三月ばかりの間に十何人殺めた曲者が、毎晩外神田をうろ/\して居るとは限らず、よしや犧牲者を漁り歩いたところ
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端から當つて見てくれ。外神田に無きや、下谷、本郷、淺草、日本橋あたりまで、手を延ばすが宜い」
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樣まで、外神田一圓と下谷淺草の端つこだけ、――寛永寺の寺内、湯島天神樣の境内、淺草寺本願寺寄りを避けて、大川と神田
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さう言ひ聽かされるとガラツ八は、大江山へ酒呑童子でも退治に行くやうな氣組です。
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の大金を掴んで來て、――江戸も飽きたから大阪へ行つて見度い――と、支配頭の添書を持つて、草鞋を
十兩だ。これを持つて、今度こそ間違ひなく京、大阪へ行くのだぞ」
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曲者でした。唯の町人の隱居と思つたのが、江戸で一番強かな御用聞、錢形の平次と判ると、背を返してサツ
。なア八、氣の毒だが、近頃大金を握つて江戸を賣つた雪駄直しは無いか――工面がよくなつて、神田から他の
日前十兩ばかりの大金を掴んで來て、――江戸も飽きたから大阪へ行つて見度い――と、支配頭の添書を
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平次はガラツ八を連れて、佐久間町河岸の空地へ入つて行きました。こんな廣々とした場所を選んだの
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と下谷淺草の端つこだけ、――寛永寺の寺内、湯島天神樣の境内、淺草寺本願寺寄りを避けて、大川と神田川の向うへ
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に荒し廻るのは、兩國から明神樣まで、外神田一圓と下谷淺草の端つこだけ、――寛永寺の寺内、湯島天神樣の境内、
片つ端から當つて見てくれ。外神田に無きや、下谷、本郷、淺草、日本橋あたりまで、手を延ばすが宜い」
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「――近頃神田一圓を荒し廻る辻斬野郎、――最初は弱さうな二本差を
たのも理由のあることでした。この夏あたりから、神田一圓を荒し廻る辻斬の無法慘虐な殺戮は町人達は言ふ迄もなく武家
て小さく舌打ちしました。小田卷直次郎といふのは、神田一番の惡侍で、何處の藩の浪人か知りませんが、兎に角
遲蒔です。ガラツ八と、平次配下の下つ引が、神田中の研屋を、手を變へ品をかへ、虱潰しに調べてゐる
賣つた雪駄直しは無いか――工面がよくなつて、神田から他の稼ぎ場へ廻つた奴はないか、大急ぎで訊いて來てくれ
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見てくれ。外神田に無きや、下谷、本郷、淺草、日本橋あたりまで、手を延ばすが宜い」
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天神樣の境内、淺草寺本願寺寄りを避けて、大川と神田川の向うへは一度も乘り出さない」