赤坂 江戸 目黒 神田 神田川

菓子もその日の朝七兵衞に頼まれて自分が赤坂から買つて來たのですから、自分の手で毒を仕込むやうな馬鹿な

「そんなのは要りません、江戸の近在のだけで澤山で」

「八、目黒の兼吉親分が來て居なさるさうだ。ちよいと挨拶をして來るから、

目黒の栗飯屋、時分時で、不動樣詣りの客が相當立て混んで居ります

ガラツ八は、目黒の栗飯屋で、大店の嫁と言つた若い美しい女から――平次親分

連れて飛んで來た目黒の兼吉――これは老巧な良い御用聞で、平次に楯を突い

「目黒の親分、これには深いわけがありさうですぜ。兎に角女の身元を

のお峯と言ふのは、ツイ二日前に、同じ目黒の栗飯屋で、親分の平次へ――と言つて、謎の結び文を

が、町内の醫者や、目黒から白金、麻生一圓の生藥屋を調べさした子分が歸つて來ると、

目黒へ行く前、南の奉行所へ一寸顏を出して、書き役の遠藤佐

平次は其足で目黒へ――。

「目黒の兄哥、大方見當が付いたぞ。今度の曲者は一と筋繩で

。最後の思ひ出に、二人で見て廻るとしようか、目黒の兄哥」

二人は肩を並べて、神田へ向ひました。

兼吉がわざ／＼神田までやつて來たのは、それから七日も經つた後でした

骨の髓まで女臭くなつたやうな氣がして、神田川へ飛込んで洗はうか――と言つた、途方もない衝動にかられ