銭形平次捕物控 095 南蛮仏 / 野村胡堂
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「病人はありました、松永町の伊勢屋の隠居、――これはもう長い間の病人でだいぶよくなってい
「そんな事はどうでもいい、松永町の伊勢屋へ行って、隠居の容体と、昨夜閑斎が行った時の様子
「ところで、松永町の隠居はどうした」
「松永町の伊勢屋から、佐久間町一丁目裏の三軒長屋は近いな、八」
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「それは有難い、――九州生れで、十七年前に江戸へ来たこと、その頃から独り者だったこと
「いえ、私は江戸の事しか知りません、九州で生れたということですけれども」
を持っているというし、石沢閑斎と昵懇で、九州から江戸へ来た者だというから、宗門御改めの書役に願って、
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「それは有難い、――九州生れで、十七年前に江戸へ来たこと、その頃から独り者だったこと、医者の石沢閑斎と懇意
「いえ、私は江戸の事しか知りません、九州で生れたということですけれども」
ているというし、石沢閑斎と昵懇で、九州から江戸へ来た者だというから、宗門御改めの書役に願って、二人の
から近頃は放ってあるが、昔はなかなかうるさい男で、江戸へ出る時は何千両の金を持って来たが、宗旨の事で大方
不都合なことがあって永の暇になり、十八年前江戸へ出て、少しばかり心得があるのを幸い医者になった」
ない。周助は転び切支丹だが、佐賀の大町人で、江戸へ来る時、何千両もの金を持って来たはずだ。それを、
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佐久間町の裏、ゴミ溜めのような棟割長屋の奥で、魚のように切られて死ん
佐久間町まではほんの一と走り。
体で帰って参りました。有難うございました。だから佐久間町の三軒長屋へ行ってはならないと、小言を申していたところでござい
刻に出て何刻に帰ったかも知らず、今朝佐久間町へ行ったことが知れて、ひどく父親に叱られた、という以外には
平次は佐久間町の三軒長屋に引返しました。
「伝吉とお澪は佐久間町の三軒長屋へ帰るがよい。お玉ヶ池の閑斎の家は、いずれお上で没収
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「近いところは浜町河岸か両国だ。行ってみようか、八」
二人は無駄を言いながら両国の橋の袂へ来ました。
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「周助は佐賀の者だっていうから、念のために鍋島様のお留守居へ行っ
絞っていたかわからない。周助は転び切支丹だが、佐賀の大町人で、江戸へ来る時、何千両もの金を持って来
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「向うの駄菓子屋の女房ですよ、――神田一番の金棒曳きで、町内のお菜の匂いまで嗅ぎわけて歩く女で
平次はそう言いながら、閑斎を引立てて神田の方に向いました。
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「近いところは浜町河岸か両国だ。行ってみようか、八」
呆気に取られている下女を残して、月夜の街を浜町河岸に飛びました。
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、先生がいかく怒って、そんなものを置いちゃならねえって神田川へ持って行って捨てただ」
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の月が、真上から照して、しばらく往来の絶えた両国橋の上は、灰を撒いたようにほの白く見えます。