秩父 上野東照宮 小日向 神田 上野

、おしやれで、金づかひの荒い渡り者。爺やの熊吉は秩父の奧から出て來た、山男のやうな親爺です。

働き盛り、長年の心願が叶つて最初に附いたお役目が上野東照宮の修覆係でした。一世一代の晴れ仕事と意氣込んでゐると、

「――十三日の晩、小日向の龍興寺裏門まで行つて見ろ――と書いてあります」

小日向の神津の屋敷へ行くと、至つて快く通してくれて、用人の佐久間仲

「小日向第一の名水だよ」

）平次は彦徳の源太の手紙で指定された通り、小日向の龍興寺裏門前に立つて居りました。

仕度もそこ／＼、八五郎と一緒に飛びました。神田から關口までは近くない道ですが、八五郎はこんなことには馴れた

働き盛り、長年の心願が叶つて最初に附いたお役目が上野東照宮の修覆係でした。一世一代の晴れ仕事と意氣込んでゐる