銭形平次捕物控 071 平次屠蘇機嫌 / 野村胡堂
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遅れて心配いたした。元日という約束であったが、箱根の関所で手間取って、今日ようやく江戸へ入った始末じゃ」
が殺されて大金を取られ、十月七日は、箱根で一人旅の女が身ぐるみ剥がれております」
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やるから、それを呑んで寝てしまえ。俺はこれから八丁堀へ行って、明日の朝迎いに来る」
平次は笹野新三郎と打合せて、八丁堀を繰出したのは暁の寅刻(四時)。霜を踏んで倉賀屋
道具屋の一隊は、石原の利助の子分を先鋒とする、八丁堀の組子に十重二十重に取囲まれ、多勢の怪我人まで拵えて、尽く召捕り
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「奥州の南部には、字の読めない者に読ませるように、――絵で
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「なるほどね、十二支と江戸名所尽しだ」
「それが、その、江戸へ出たばかりで、知合がないからというお話で、そのかわり敷金を
約束であったが、箱根の関所で手間取って、今日ようやく江戸へ入った始末じゃ」
悪者ほとんど全部、十五六人にもなりましたが、江戸の老賊、『暗がりの総七』だけはいなかったということです。
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まで拵えて、尽く召捕りになりました。その中には東海道荒しの偽虚無僧二人、木曾荒しの女泥棒、その他五街道の悪者ほとんど
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「両国ですよ、間違いはありません。擬宝珠の形で解りまさア」
「なるほど、両国かも知れない。――あの辺には見世物と水茶屋ばかりだが、道具屋のあるの
大丈夫。お品さんが、利助兄哥の子分衆に言い付けて、両国の橋の見えるところで、二階正面の障子が一枚、裏返しになっている家を、
その晩、両国の料理屋、鶴喜の離屋を借りて、年に一度の参会を開いていた道具屋の一隊
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。神妙に後を跟けて行くと、亀戸へ行って、深川へ廻って、それから永代を渡ってまたこっちへ戻るじゃありませんか
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の形で、ようやく平次を外に伴れ出したガラッ八、日本橋を越してホッとしました。
「それでいい、江戸橋と、日本橋の御高札場と、万町と、青物町と、二丁目の河岸っ端
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神田が近くなると、平次の態度は、俄然変ったのです。
この失敗は事件のクライマックスでした。萎れ返るガラッ八を連れて神田の家へ引揚げて来た平次は、それから四五日、物も言わず
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「こいつは親分、両国橋から見た浅草の五重の塔じゃありませんか」
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なんか出せるものですか。神妙に後を跟けて行くと、亀戸へ行って、深川へ廻って、それから永代を渡ってまたこっちへ戻る
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「こいつは親分、両国橋から見た浅草の五重の塔じゃありませんか」
「両国橋の近くに、何かあるに違いない、――どうだ八、この絵解き
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て、八幡様へ行って同じことをして、それから永代橋の欄干の裏へなんか細工をして」