ブン地図
〜デジタルで広がる、文学と街歩きの新しい世界〜
『ブン地図』へようこそ!
文学と街歩きをもっと楽しく
『ブン地図』は、文学作品の中の日常に登場する地名を可視化して、文学と街歩きを楽しむためのWebアプリです。
デジタルが可視化した今まで見えなかった新たな刺激と共に改めて街や小説に触れてみると、いつもの街にドラマを感じたり、一度読んだ小説の新たな味わいにきっと気づくはず!
『ブン地図』と一緒に、文学や街の魅力をもっと探してみませんか?
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© Borderless NINJA, Inc.
文学の中を散歩する
好きな文学作品にでてくる場所をみてみよう!
小説に出てくる場所は、文学と現代の世界との貴重な接点です。今もある場所の名前を小説で見つけると、なんだか親しみが湧いてきます。
ブン地図の検索結果を見ると、意外な場所が出てきたり、逆に出てくると思っていた場所が出てこなかったりと、新たな驚きとともに、思わぬ発見から作品を改めて読み直すきっかけをくれるかもしれません。
例えば 、夏目漱石の『坊っちゃん』を「ブン地図」で調べると、 坊っちゃんの街として有名な場所である松山の名は実は1回も登場しません。(坊っちゃんの赴任先は「”四国辺のある中学校”」とだけ書いてあります。)逆に、主人公が生まれ育った東京の地名の多くは実名で登場しています。
そこで、あえて坊っちゃんの彼の生い立ちが描かれた「東京編」にフォーカスして読むと、東京で過ごした日々の家族関係や「清」という老女との絆が作品全体に与える影響が感じられます。
親に怒られてばかりで期待もされないことへの一抹の寂しさやその裏腹に感じる気楽さ、親とは逆に不思議なほど可愛がってくれる清との間に時を重ねて築かれる絆。さまざまな思い出が詰まった故郷東京は、坊っちゃんにとって重要な場所なのでしょう。
「赴任地編」では故郷や大切な人への思いを原動力とした、坊っちゃんの人としての成長を感じることができます。
故郷への誇りや、そこに残した大切なひとを想う気持ちの強い坊っちゃんにとって、東京以外はどこも同じく”アウェイ”であって、赴任地の具体名をあえて書く必要がなかったのかも?と思えてきます。
坊っちゃんの赴任地で起こるさまざまな騒動が有名な作品ですが、地名を切り口に読んでみたら、今まで気づかなかったサイドストーリーを見つけることができました。
地名という切り口で読むと、小説の新たな味わいに気付くかも?
夏目漱石/坊っちゃん
街が物語を生み、
そして、
物語が街を彩る
街で生まれた文化を探してみよう!
小説に出てくる主人公たちが、歩いたり思い描いたりした場所を歩くと、なんだか本の中に入ったような気分になります。
また、小説の中では、今は姿を変えた場所の昔の姿に出会うことができます。あるいは、同じ街でも小説毎に描かれる違う表情を探して街を歩くことは、小説横断で街を楽しむ新しい方法かもしれません。
例えば、「上野」は多く登場する場所の一つです。戦場になった場所、動物園や美術館、池やお寺、レストランやお蕎麦屋さんなどなど、今も残る場所も様々な小説に登場します。
同じ上野でありながら、小説ごとに驚くほど違うドラマを生み出す街の表情の豊かさを感じます。
上野に限らず、小説に綴られた数々のドラマを思い浮かべながら街を歩けば、いつもの街がなんだか情緒豊かな街に見えてくるはず。
あなたが通勤や通学のために通っていただけと思っていた街は、思っていた以上にドラマティックな街なのかもしれません。
いつもの街やはじめて出会う街のストーリーを探しに、
ブン地図と一緒に街へ出かけてみませんか?
永井荷風/日和下駄
- 本アプリの検索結果は、青空文庫内の著作権切れの小説のうち、主に日本の文学作品で地名を含む作品が表示されるため、地名の含まれない小説は表示されません。お気に入りの小説が表示されなくてもあまりがっかりしないでください
- 地名は自動抽出しています。現在はない場所などが表示されなかったり、逆に地名でない言葉(例:人名と同じ地名など)が表示される場合があります。表示結果が地名かどうか怪しいと思ったら文脈や地図で判断してください
- 自動抽出によるおかしな結果の修正などは頑張っていますが、反映されるまでどうぞ気長にお待ちくださいませ
- ご利用前に利用規約を読んでルールを守ってお楽しみください